規制解除第4弾で、公園が使えるようになり、20人までは家や屋内で集まることができるようになりました。前向きなムードの中、ルクセンブルクの人々はそろそろ夏休みが気になるようです。Haag-松村さんからのレポート第9弾です。

レポーター:

ルクセンブルク在住20年

Haag-松村 友里江さん

『ルクセンブルクは、直近2週間以上、新型コロナウィルスでの死亡者ゼロ、また新たな感染者数が毎日、10人以下と言う状況になっています。6月12日時点で、集中治療患者ゼロ、13日の国内の総患者数31人と減少しており、重症患者の長期入院のための特別臨時施設が閉鎖され、元のリハビリセンターに戻るニュースや、「COVID-19 ホットライン」もその役割を終え、今後はそれぞれの問合せ内容に応じ関係省庁で対応する事など、明るいニュースが増えています。

 

6月13日時点の国内の統計値は、今までの感染者合計数は4,063人(うち3,278人がルクセンブルク国内居住者)、コロナウィルスでの死亡者は110名。超過死者数を調べても差があまり無いとの記事もあり、数値は信頼できそうです。また現在の入院患者数は19人で、PCR検査を現在まで受けた人は約10万6千人(うち約8万2千人が国内居住者)とのことです。

 

6月10日には、ルクセンブルク政府は、規制の更なる解除も発表しました。段階的な規制解除では4回目の解除です。

 

発表内容は、今までは禁止されていた公園の使用が再開されました。また20人までは家や屋外で集まることが可能になり、マスクをする法的義務や距離の制限がなくなりました。レストランやカフェでは今までは1テーブルに同席できる人数が4人までだったところ、10名までになりました。

この様な状況になって今日は4日目です。大きな違いを感じるのは、交通量。まだ在宅勤務を続ける人が多いため、朝夕の渋滞は少ない無いものの、昼間の交通量はかなり増えた印象があります。公園は、入場制限のテープや立て看板が無くなり、元気に遊ぶ子供と親の姿を見かけ、制限生活前の日常が戻ってきました。また屋内のスポーツ施設も使用可能になってきたため、感染防止に関する使用上の注意事項をそれぞれのクラブが会員に通達し始めました。コートは予約制で人数を制限し、使用コート数も少なく、用具を共有しないなど、かなり細かなルールがあります。ルクセンブルクは卓球やテニス、バドミントンなどの地域クラブが活発で、トーナメントもあります。我が家の家族も卓球、バドミントンなどに参加しており、制限生活で運動不足を感じていたため、待ちに待った再開のニュースでした。外ではサッカー、クリケット、ラグビー、テニスなどを楽しむ姿も良く見る様になりました。買い物も全てのお店が開いており、マスク着用、除菌ジェルはあるものの、入場制限は無くなり、やはり明るい雰囲気です。レストランやカフェにはお客さんが戻り、天気の良い時のテラスはテーブル数は少なくなっているもののほぼ満席です。

最近のもっぱらの話題は、やはり夏休みです。欧州の人にとって、夏休みは休暇をとる大事な期間です。制限生活のため教育に遅れがあるものの、「補講のため休暇を減らす」と言うことにはなりません。ルクセンブルクは学校が再開された時点で既に、「夏休みは通常通り」と発表しています。「なぜルクセンブルクの人にとって休暇は大切か?」この疑問は住み始めて数年経ってから、納得がいきました。ルクセンブルクは冬が長く、長雨が続くことも多く、日照時間も短い上、天候不順が続くと太陽を数ヶ月間、殆ど見ない時があります。冬は鬱になりやすい季節で、そのため春は待ち遠しく、それでも本当に暖かくなるのは大抵5月下旬です。ようやく暑くなる7月には太陽を浴びて心身の調子を整えたい思うのは自然に思えます。ルクセンブルクでは、普段からビタミンDを摂取する人が多くいます。今年は特に約2ヶ月間の厳しい制限生活で、通常と異なるストレスを感じている人も多く、休みは特に必要かもしれません。最近では外国からの移民も多く、夏休みは母国に残した家族や親戚に会える大切な期間です。今年は特に国境封鎖で母国に自由に帰省できなかった人々が、一時帰国を待ち望んでもいます。フランス、ドイツなどが6月15日からEU域内、シェンゲン協定の対象区域を含め国境の封鎖解除に動き出したのは、欧州の人にとっても嬉しい変化です。

でもまだ20人を超えるイベントは今まで同様、マスク着用、距離を保ち、座席指定する規則が適用され、更に大きいイベントや行事は既に中止が発表されているものもあります。

私は教育関係の仕事をしており、秋以降の催しについて準備に入る頃ですが、分野に問わず、最近よく聞かれる言葉が「ハイブリッド・イベント」です。オンラインで開催しながら、イベントの一部は人が集まる従来の形式でも開催することを指します。教会のミサもFacebookなどでライブ映像を送る一方、事前の座席予約のもと、教会に集い参加する事も可能になっています。今後の感染状況により、どの様にも対応でき、オンラインは将来的にも必要条件になると思われます。ルクセンブルク大学の2020年9月から始まる学期も一部はオンライン、一部は教室開催の「ハイブリッド」です。

もう一つの話題は「大規模PCR検査」です。ルクセンブルクは1日2万人の検査能力を持つものの、今までの実際の検査数は多い日で8千人位が受けている状況です。最近の発表でも任意の検査なので、行かない人もいることや、「案内受領から2週間以内は検査予約を受け付ける」と言う期間があるため、すぐに予約をしない人もいるとの事です。

私も娘もその検査の案内を4日前に受け取り、ウェブから予約を入れました。予約自体は数分ほどで終わる分かり易いもので、検査センターや日時も自分で選ぶことができます。友人がルクセンブルク市内のセンターに行ったところ、ドライブインだったにも関わらず混んでいて、かなり待たされたと聞いたため、私は郊外を選びました。ただ予約後に、検査を既にした別の友人からは市内の他のセンターでは直ぐに終わったとも聞きました。検査結果は申告した携帯電話にメッセージで届くとのことでした。検査方法は喉から採取するとの事で、「鼻で無くて良かったね。」と娘と話しました。検査日時に遅れない様に行かねばと思っています。』

 

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