ルクセンブルク、ビジネス志向の国立宇宙機関を発足

 

2018年9月12日、ルクセンブルク宇宙機関(LSA)が正式に発足しました。宇宙機関は、新たなビジネス誘致、人材開発、革新的な金融ソリューション提供、教育・研究インフラ支援などにより、同国の宇宙産業の更なる経済的発展を促進させる事を目標に置いています。

諸外国の同様の機関とは異なり、ルクセンブルクの宇宙機関は直接研究や打ち上げミッションを行わず、イノベーション志向のビジネス創発を加速させる事を主な役割として、宇宙産業の主要プレーヤー同士のコラボレーションを促進します。

新たに発足したルクセンブルク宇宙機関は、宇宙ビジネス分野の起業家が商業的成功を収められるための法的・インフラ的要望に対する、深い理解に立脚しています。ルクセンブルク経済省の下、宇宙機関は、官民のステークホルダーで構成される広範囲に渡るエコシステムの中にある、同国の主要な国立の教育、研究、ビジネスに関わる機関、コミュニティ、並びに官民のステークホルダーと提携しています。

 

ルクセンブルクのエティエンヌ・シュナイダー副首相兼経済大臣は、「ルクセンブルクがこれまで長きにわたり行ってきた、政策、プログラム、資金の組み合わせによる宇宙産業への支援をベースに、宇宙機関は更なるイノベーション志向の宇宙分野の起業を促し、商用宇宙開発の欧州のプラットフォームとして、また最先端産業の拠点としての地位を推し進めるものです。」と述べています。

 

宇宙機関発足に関連し、2019年の学年度より、ルクセンブルク大学では、他の教育機関のプログラムとは著しく異なる、学際的な宇宙修士号を提供する予定です。技術的、科学的素養のある生徒に対し、ルクセンブルクの宇宙産業を発展させるために必要な、強固なビジネスの基礎と追加の技術的専門知識を提供します。

 

また宇宙のイノベーションのための基金として、ルクセンブルク宇宙機関は、公的セクターと民間投資家からの出資により、RAIF(Reserved Alternative Investment Fund)の形態で、パートナーとベンチャーキャピタル投資ビークルを設立準備中です。ルクセンブルク宇宙ファンドは、当初1億ユーロをターゲットとし、画期的なアイデアや技術を持った新しい宇宙企業へのエクイティ投資の提供を目的とします。

 

詳しくは原文の英語のプレスリリースをご覧ください。

<英文プレスリリース>

https://gouvernement.lu/fr/actualites/toutes_actualites.gouvernement%2Ben%2Bactualites%2Btoutes_actualites%2Bcommuniques%2B2018%2B09-septembre%2B12-lsa-schneider.html

注:本文書は参照用の和文仮要約であり、内容の確認、照会は原文の英語プレスリリースにて行われるようお願いします。本仮要約が原文と相違する場合は全て原文が優先します。

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