3月10日に、BLCCJ(在日ベルギー・ルクセンブルク商工会議所)のウェビナー『EPA施行より2年:期待と現実』が、BLMC(ベルギー・ルクセンブルク市場協議会)及びITIC (貿易・産業協力振興財団)との共催で行われました。日欧経済連携協定の施行から2年が過ぎた今、これまでの実績や問題点、新型コロナウィルスの及ぼした影響、今後への期待などどが様々な機関、企業の観点から語られました。当貿易投資事務所からもエグゼクティブ・ディレクターの松野が登壇し、サービス貿易に軸足を置くルクセンブルクの立場からお話しました。ルクセンブルクと日本、さらにEU日本間のモノとサービスの貿易額の経緯を振り返るとサービス貿易額も順調に拡大しており、関税撤廃・縮小にとどまらない日欧EPAの恩恵がうかがえます。

駐日 EU 代表部通商部、日欧産業協力センター、ベルギー大使館、在日欧州商工会議所(EBC)、さらに事例を披露したピュラトスジャパン株式会社とソルベイジャパン株式会社らから導かれた結論は、EPAを利用することは実際の手続き上では煩雑で多くの課題があるけれども、確実に有益である一方、現時点では最大限に有効活用されていない、ということでした。コロナ渦により昨年は勢いをそがれた日欧EPAですが、今後もさらなる活用に期待がかかります。

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