皆様、

ルクセンブルク経済のニュースレター「Crossroads(クロスロード)」日本版の2022年2月号をお届けします。

ロシアによるウクライナ軍事侵攻が世界に衝撃を与えています。マスメディアだけでなく、SNSからも多くの情報が流れ、グローバルな貿易投資により各国が深く結びついている現代では、もはや誰も無関心ではいられません。ルクセンブルクを含むEU加盟国も、国際銀行間決済取引網SWIFTからのロシア排除やロシア機の領空飛行禁止など、経済制裁の強化で団結し、難民の受け入れを表明しています。武力による秩序の変更を、経済制裁と外交努力によって何とか押しとどめることができるのか。祈るような気持ちでニュースを見ています。

3月9-12日開催の「国際宇宙産業展2022」に当貿易投資事務所としてブース出展することになりました。ルクセンブルク宇宙機関(LSA)協力のもと、ルクセンブルクの宇宙セクターの概要と企業支援を含む宇宙に関する政策などをご紹介します。同展は、世界最大級のロボット展示会として知られる「国際ロボット展」に併設されるもので、今回が第一回の開催になります。宇宙ビジネスに技術を提供する企業、また参入に興味のある企業の方々と、こうした展示会で情報交換できることを楽しみにしています。久しぶりの展示会参加で、事務所メンバーも張り切っています。是非、お立ち寄りください。

昨年11月に開催したルクセンブルク事業投資セミナーでは、データ駆動経済を経済政策の中心に置くルクセンブルクの最新情報をお伝えしました。一部スピーカーの講演の録画映像を当事務所のYouTubeチャンネルにて公開致しました。ルクセンブルクのスパコン「メルジーナ」や、ICT企業を支援する「ルクセンブルク・デジタル・イノベーション・ハブ」のご紹介、またルクセンブルクに子会社を設立した米ベンチャーの体験談、日本人駐在員から見る現地の暮らしなど、多岐にわたる内容となっています。講師の皆様にあらためてお礼申し上げます。

2020年に当事務所が開催したロジスティクス・ウェビナーで、パンデミックのグローバルサプライチェーンへの影響に関する調査結果と考察を、ルクセンブルク大学のマンティン教授にプレゼンテーションして頂きました。来る3月9日に、同教授が率いるLCL(ルクセンブルク・センター・フォー・ロジスティクス・アンド・サプライチェーンマネジメント)が、同じテーマを北米、中南米、中国、ヨーロッパ(ルクセンブルク)それぞれのエリアを代表する教授の間でパネル・ディスカッションするオンラインカンファレンスが開催されることになりました。パンデミック下のサプライチェーンについて世界各地の状況と学びを共有できる貴重な機会と思いますので、ご関心のある方は是非お申し込みください。

 

エグゼクティブ・ディレクター

松野百合子

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